パンジーの背後に回りこみ、マントを脱ぎ捨てると共にまだその場に膝をついている彼女のすぐ脇にせり出した木の根へ、ガン!と勢い良く片足を乗せた。

「!?」

背後から急に伸びてきた足にパンジーは弾けるように振り返る。
そこには片足を木の根に乗せながら、底意地の悪そうな笑みで唇を歪めるハリーの姿があった。
「ポッ……!!?」
信じられないと言う色が表情にありありと浮かんでくる。それをゆっくり観察する余裕がハリーにはあった。
「やぁ、パーキンソン。こんな所で奇遇だね?」
ハリーは長い間見ていたにも関わらず、やっと彼女に声をかけた。さも今しがた気付いたといったふうに。
パンジーは混乱で何も言えなくなっているらしい。ハリーを凝視したまま何か言いたげに唇を震わせるのだが、「ポ…」とか「ど…」とかいう音ばかりで意味のある言葉は聞こえてこなかった。
それでも彼女が言いたいことは良く分かっていたのでハリーは構わず続けた。
「どうして僕がここにいるかって?うん、どうしてだろうなぁ…教えてあげてもいいけど……君は何だか良からぬことを企んでそうな気がするからなぁ…?」
「……わ、……分かってるわよポッター!どうせグレンジャーやウィーズリーたちと何か悪事を企んでたんでしょ!?近付いちゃいけないって言われてる森にまでやって来て……先生に言ってやるんだから!」
やっと言いたかったことを勢い良く吐き出したパンジー。けれども混乱と動揺はその顔に色濃く映っていた。
「ぁん?……悪事ってなぁに?具体的には?それに、君こそ森にいるじゃないか。それはどうして?」
ぐっと詰まるパンジーにハリーは柔らかく微笑みかける。目は全く笑っていなかった。
「ああ、もしかして僕のことつけてきたのかな。そう言えば最近妙に視線を感じてたし……君にそんなに熱烈に想われてるなんて知らなかったよ。今まで気付いてあげられなくてごめんね?」
「じょ、じょ、冗談じゃないわ!どうして私がそんなことしなきゃいけないのよ!あんたみたいな奴のことなんか…っ!」
脊髄反射のように言い返してくるのだが顔が真っ赤で、どもっていたりもするのだから、どちらの立場が上か考えるまでもなかった。
普段向けられることのないハリーの笑顔は普段友人に見せるものと全く違っていたのだが、パンジーはそれに気付けない。





ハリーは地面にぺたんと腰をついていた格好のパンジーを思い切り押し倒した。
唐突なその力に抗うことも出来ずにパンジーは背中に土をつける。少し頭を打った。
「何すんのよッ!!」
両手首を押さえつけられた少女が驚愕の声を上げる。それと同時に思い切り暴れようとするのだが確りと体重をかけられ、圧し掛かった体を動かすのが容易でないことを思い知る。
痩せぎすな部類に入るハリーだったが、それでもクィディッチチームのエースだ。高速のファイアボルトを操る腕の握力は強いし、毎日の練習でそれなりに体は鍛えられていた。
押さえつけられ不自由な体勢の、細身のパンジーにどうにかできるものではない。
「何すると思う?」
必死で暴れるのにハリーの声はやけに冷静でパンジーは引き攣ったような恐怖を覚える。恐い。
「し、知らなっ……やだっ…やめなさいよ!…先生に言ってやるんだから……!」
「じゃあ、言えないようにしてやる」
首筋に顔を埋められ、パンジーの体が強張った。クシャクシャの黒髪が顎や首を撫でてくすぐったいとかそういうことよりも、ぬるりとした舌の感触に瞳を見開く。
「いやぁ!?な、何するのよッ…変態!離せったら!」
体の下でバタバタと暴れるられ、ハリーは眉を潜めた。押さえつけていた両腕を頭の上で一つに纏め、片手で固定すると開いた手で自分のネクタイを解く。深紅と金のネクタイで手早く彼女の腕を一纏めに縛った。
片手で容易に押さえつけられるようになると、ハリーは懐から杖を取り出してぴたりと彼女の顎に突きつけた。青褪めたパンジーの動きが止まる。
「…な、…に……を……」
「動くな。でないと乱暴にするよ、って…意思表示かな」
ハリーは低く、言い聞かせるようにそう言うと杖を降ろし、懐にしまいこんだ。パンジーの懐を探って彼女の杖を手にするとそれをかなり遠くへ放る。
カタカタと小さく震え始めたパンジーを嗜虐心の篭った眼差しで見下ろす。熱い、噴出すような怒りなどの悪意には耐性があっても、今現在向けられている冷えた悪意は初めてなのだろう。そちらの方がよっぽど怖いということを彼女は身を持って知った筈だ。
彼女の両腕を片手で押さえつけたまま、もう一度白い首筋に舌を這わせる。ぷつんと襟元のボタンを外すと細い体がビクッと震える。それを無視して、空気に晒した鎖骨にそって舌を動かしてゆく。
「…ひっ…ぃ……嫌……」
一度は大人しくなったからだが再び弱々しい抵抗を始める。
自分がどうされるか、思い至ったらしい。


「ぐ、グリフィンドールの、く、くせにっ……どうしてこんなっ…こと……」
声が震えて潤んでいる。今にも泣きそうだ。
次第に舌を下に向けて滑らせながらシャツのボタンを外していたハリーは視線だけパンジーに向ける。
「…グリフィンドールは別に精錬潔白な人が集まる寮じゃないよ?それはスリザリンが一番知ってると思ってたけどな」
そうだ。グリフィンドールとて、善人の集まりではない。そんな寮がある筈がない。同じグリフィンドール生に何度となく向けられた恐怖や奇異の眼差しをハリーは思い出していた。
グリフィンドールもバカな子供の集まりだ。そして自分は、そのバカさ加減では筆頭かもしれない。
自嘲の笑みで唇を彩りながら、ハリーは引き千切るように残ったボタンを外した。




「嫌ッ!や、やだっ……離して!どいてよぉ!」
急に乱暴になったハリーに恐怖を覚えて、癇癪を起こす子供のようにパンジーが暴れ始めた。
それを力と体重で押さえつけながらハリーはショーツと同じ色のブラを上にずらす。控えめに膨らんだ胸は仰向けな姿勢のせいで重力に従うように少し皿型になっている。
暴れる度に少し揺れた。少し力を入れて揉むと柔らかな肌は指の形に歪んでしまう。
胸に顔を埋めるとパンジーの白い喉がヒクッと引き攣った。柔らかさに心地良いものを覚えながら、つんとした淡い色の乳首を口に含む。
「あぅっ……や、……ポッターッ……こんな、ことしてっ、先せ、退学、ぜった…ッ……ぁ!?」
乳首を舌で押し潰し捏ねまわし、それからカリッと軽く歯を立てられ、パンジーは細い悲鳴を上げる。
単語ばかりだったがとりあえず意味は解った。
「ふーん」
その一言だけを返してハリーはパンジーのスカートの中に手を潜り込ませる。驚愕の表情を浮かべながら彼女は反射的に太股をきつく閉じたがそれに無理矢理割って入り、ショーツの上から割れ目をなぞる。指先に僅かに感じた湿り気にハリーは片眉を上げた。
「……へぇ、濡れてるじゃないか」
「いやあぁ!?」
ハリーは生地の薄いショーツを一気に引き降ろす。
方足首に引っ掛かったままの小さな布地を無視して無理矢理足を開かせ、その間に体を入れる。
言いようのない昂ぶりが心を頭を支配してゆく。ただ一つのことに没頭する。
パンジーは恐怖に強張る四肢を動かしてあまり意味のない抵抗をしてくる。大きな瞳には涙が溜まっていた。彼女のこんな顔は見たことがない。とても、興奮した。




脚の間のぷっくりとした丘に入った一筋の割れ目。
「やめて!やめろ、やめろったら…やだ!ドラコ!ドラコッ!」
暴れるパンジーの戒められた腕がハリーの腕を逃れ、その顔をガツッと掠った。指先に硬い感触を感じてそれが齎した鈍い痛みにパンジーは眉を顰める。
「……っ……」
パンジーの腕に叩かれ、ハリーのメガネは下草の上に落ちた。殴られた場所なのだろう、彼は右目の下辺りを微かに赤くしている。
ゆっくりと向けられた緑の瞳に今までなかった怒りが灯っているのを目にしてパンジーは戦慄した。金縛りにあったように動けない。
「…ぁ……あ……ど、ドラコ……助け……あぅッ!?」
掠れるようなパンジーの言葉は悲鳴に遮られる。起こしかけていた上半身を強く引き倒され、軽く後頭部を打った。一瞬頭がぼうっとする。白い太股を掴まれ、両足と胸がくっ付くほどに体をくの字に折り曲げられ、割れ目に触れた熱い感触に戦慄。
「ひっ……ぃ……ああぁぁぁっ!!」
ずちゅ、と熱が割れ目を無理矢理押し広げる。その質量にパンジーは弓形に背中を仰け反らせた。
ハリーのペニスはパンジーの内側を己の形に広げながらゆっくりと奥へ進んでいく。慣らしていない膣内は思わず顔を顰めてしまうほど狭かったものの、それにしては大した苦もなくハリーを飲み込んだ。
「…ッ……あぁ、やっぱり初めてじゃ、ないんだ……初めてでも困る、けど、さ……」
「うっ…くぅ……あ、ぁ……お腹…苦しいぃ……」
実際、処女だったらどうしようと思っていたところだ。
相手はドラコ・マルフォイなんだろうか。まぁどうでもいいことだ。
パンジーは形の良い眉を顰めてうめいている。慣らされていないそこにハリーの大きさは辛いようだ。
ハリーはそんなことは全く構わず根元まで挿入したペニスを動かし始めた。ビクン!と下に敷いた体が大きく跳ねたが動きは止めてやらない。些か速いペースで腰を動かしてゆく。
「ひっ、あ、あ、ぁっ!……ッ…や、…乱暴、は……ッ……」
苦しがっている声が聞こえ、ハリーは脚の片方を持ち上げていた手を離すと彼女の割れ目に指を伸ばした。ハリーを受け入れて広がり、ピンク色の花弁を見せているそこではなく、その少し上のクリトリス。小さなそれを抓むように触れるとピクッピクッと彼女の脚が引き攣った。表情に今までと違うものが滲んだのは男の視点から見た妄想かもしれなかったが、腰を動かしながらクリトリスをいじくり始める。
「ふぁ…あ、や、だぁ……やめっ…あぁぅ!」
くりくりと捏ねくり回し、指の腹で擦ってやる。そうするとペニスを締め付ける内壁がきゅうっと収縮した。奥の方からとろっと濡れてくるのが分かる。
『…ホントに気持ちいいんだ、ここ…』
ハリーは変に感動した。
指を離し、ペニスの上側がクリトリスを擦るように狙いながら腰を前後させ始める。空いた手は上を向いて尖っている乳首へと伸びた。クリトリスへ加えたかのような刺激をそこへも与える。
内壁の絡みつくような蠢きにハリーの熱は膨れ上がった。それに呼応するようにペニスも硬く膨張する。
「…ッ…は、……結構、……」
結構イイじゃないか、などと余裕ぶるつもりだったが息が上がって途中で途切れた。余裕なんかないじゃないかと自分で自分を笑う余裕もない。
衝動が脳天を突き抜ける。腰の動きが速くなる。彼女の片脚を胸に抱えるような格好で突いた。
「あぁぁっ!…あ、だめぇ…だっ、やっ……イッちゃ、……やだぁぁっ…あ――っ!!」
彼女が一際高い声を上げると共に収縮した内側。柔らかい粘膜がペニスを引き絞り、猛烈な熱情に焦ったハリーは勢い良くペニスを引き抜いた。それとほぼ同時に先端からビュルッと白濁が迸る。
量の多い精子は彼女の濡れた割れ目の表面と、白い内股、柔らかそうなへそ周り…それから捲くれたスカートの内側に少しかかった。
「……っ…は、……ハァ……ぅ……」
どちらともつかない荒い息が暗い森に暫く響いていた。






「……この変態!強姦魔!ヘタクソ!」
乱れた己の衣服を整えていると聞こえてきた声にゆっくり振り返る。倒れたままのパンジーがほんの僅かに上半身だけを起こしてこちらに罵声を吐いていた。乱暴な行為のせいか、固い地面の上での強行のせいか、どうやら体が痛くて動けないらしい。
「女の敵!発情した種馬!早漏!短小!」
口汚い言葉はあながち間違いでもなかったが、別段ハリーは早漏でも短小でもなかった。それはパンジーが知っている筈だが、そもそも彼女にとっては些細なことだろう。
目尻に涙を浮かべてきつく眦を吊り上げた少女の顔からハリーは視線を外した。乱れたままの衣服や白い脚が艶かしかったからという理由もないことはない。
「………アンタなんて、アンタなんて……ほら見なさいよ!いい子ぶっちゃってさ!何がお偉いポッター様よ!」
ハリーは土で汚れた自分のネクタイを締め直してからパンジーに体ごと向き直った。やはり視線は彼女の顔から微妙に外してはいたが。
「…別に僕は偉くも何ともないよ」
反論は小さくそれだけ。
拍子抜けしたようにきょとんとしたパンジーは一瞬言葉を失ったものの、すぐに捲くし立てた。
「分かってるわよそんなこと!アンタなんかただのオスだったじゃない!」
ハリーは静かに叱責を聞いていた。しかしそれを聞き流されたと思ったパンジーは痛む体をおして上半身を完全に起こした。
「アンタなんかよりドラコの方がずっと素敵よ!アンタなんかっ……アンタなんかっ……」
パンジーの高い声が耳に痛かった。うるさかったという意味ではなく、ハリーは自分がしたことを突きつけられて罪悪感に押し潰されそうになっていたのだ。
熱の落ち着いたハリーの頭は、パンジーの泣き顔や怒声、悲鳴、柔らかさ、その生々しい記憶に苛まれる。
バカなことをした。こんなことが周りに知れてしまったらというよりも、自分よりも弱い少女を無理矢理陵辱したという事実が、鉛を飲み込んだかのような気持ちにさせる。
本当にここまでするつもりがなかったといっても何ら言い訳にならない。



「何よ!聞いてるの!?」
「……聞いてる」
「何よ急に大人しくなっちゃって!しおらしくなったって絶対許さないわ!」
「………で、先生にでも言う?」
パンジーはグッと詰まった。何か含みのあった一言ではなかったのだが、少女を傷つけたことを知ってハリーは慌てる。ちょっと考えてみれば男に犯されましたなどとおいそれと言えるわけがない。
そもそも彼女はドラコ・マルフォイが好きなのだ。想い人にそんなことは絶対知られたくない筈だし、マルフォイ家と繋がりがあるのだから資産家の家柄だと言うことも想像つく。
ハリーは自分の失言に項垂れた。
「…あ………ごめん……」
「……なっ……なんで謝るのよ!」
パンジーは絶句した。それこそ180度変化したハリーの態度に理解が追いつけない。
「悪かった。あんなことするつもりじゃなかった。許してくれなんて言わないけど…」
「当たり前じゃない!」
「うん…当たり前だ…」
パンジーはまたも当惑した。
目の前の項垂れた少年は自分をケダモノのように犯した男の筈だったのだが、いつの間にか入れ替わったのだろうか?
あの冷たい笑みを思い出すと身震いがきそうだというのに。
分からない。分からないことは恐怖だった。
パンジーは服装を正しながらハリーを凝視した。下着を履き直す際、内股をぬるっとした精液が伝って酷く不快だったが緩々と服装を整える。髪は乱れていたし制服には土がついていたが。
よろよろと立ち上がった少女をハリーは見上げた。弾き飛ばされたメガネは今はちゃんとハリーの視界をクリアにしてくれていたが、顔を背けたパンジーの表情は良く見えなかった。
「………絶対許さないから!」
パンジーはそう言うと小走りに駆け出した。視界の端で彼女が投げ出された自分の杖を拾ったのを見たがハリーは微動だにしなかった……けれど彼女は振り返ることもなく、その後姿は森の中へ消えた。
一人ぽつんと残されたハリーは地面に両足を投げ出す。





「…………………………」








何も言うことはなかった。
けれど、パンジーの泣き顔が頭から離れない。
彼女に弱みを握られたことになるのだろうか。それとも自分が弱みを握っている?
そんな考えがぐるぐる回る。
今までとは明確に変わってしまったパンジーとの関係に、ハリーは嘆息した。
夕食の時間をとっくに過ぎていることに気付くまで、ずっとそうしていたのだった。











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