奇生体
「クレアッ!」
「シェリー!こんな所にいたのね!!」
駆け寄ってきた小さな体を、クレアは力一杯抱き締めた。数時間前にはぐれてからの再会だった。 シェリーはクレアの服の端をぎゅっと握り込んで、顔を摺り寄せる。其の小さな体が小刻みに震えているのに気付き、クレアはシェリーの頭を数回撫でてから目線を合わす為にしゃがみ込んだ。
「…何処か怪我したの?」
言いながらシェリーの膝や腕を確認し始める。シェリーは青白い顔で両手で腹部を押さえた。
「…お腹…痛いの…」
「お腹が?……じゃあ、近くに休憩所があったから其処に行きましょう?」
「…うん。………っ!!クレアッ!!!」
クレアが振り向くと、其処には元は研究員らしきゾンビの姿が2体、通路の向こうからやってくるところだった!
「…シェリー、向こうで隠れてて」
「う、うん……クレア…大丈夫…?」
立ち上がったクレアを不安げに見上げると、彼女は快活そうに笑ってウィンクして見せた。「だーいじょうぶよ。アタシがあんなのにやられるわけないでしょ?」
言って、クレアは反転してゾンビに向かって斬りかかっていく。大振の銀の刃が煌いて明るい栗色の髪が踊り、ナイフに耐性のあるゾンビがいとも容易く倒されていく。
其の姿を、シェリーは、言うならば恍惚とした表情で見つめていた…
休憩所のベッドに寝かせられる頃には、シェリーの容態は大分悪くなっていた。額に脂汗を掻き、痛みに耐えるように唇を噛んでじっとしていた。
「何か、腹痛の理由とか分からない?」
「…そういえば………パパの…声を、聞いたような気がする…」
其れを聞いたクレアの表情が一気に青冷める。シェリーはモンスターに、Gウィルスに侵されているのだ!見る間に、シェリーの下腹部がぼこりと不気味に蠢いた。
すぐに血清を作ろうとクレアは立ち上がり、シェリーに自分のジャケットの上着を掛けてやる。その頃にはシェリーは既に意識を失っていた。
休憩所を出ようと扉のノブに手を掛けると、背後からベッドの軋む音とパサリという布が床に落ちるような音が聞こえた。不信げに振り返ると、意識を失っていたはずのシェリーが其処に立っていた。掛けてやったジャケットは床に落ち、小さな少女なう胡乱な瞳で微笑んだ。そして。
「キャアッ!」
クレアは物凄い力でベッドに引き倒された!
更に、自分の手首を掴むのがあの細い少女の掌だと知り、驚愕に瞳を見開く。
「…なっ!?…ちょっ…シェリー!どうしたのっ!!」
焦りの色を隠せないクレアに、シェリーはその小さな唇を吊り上げて微笑を浮かべる。しかし、その顔は青白く、精気がまるで無かった。
「クレア…ねぇ、私、解ったの。お腹痛かった訳が。パパがね、私と一つになりたがってたの。だから…それに慣れるまでお腹が痛かったの」
「……シェ、リー…大丈夫よ?私がすぐにお薬を取ってくるから…そうしたら簡単に治るわ」
首筋に厭な汗を掻きながら、クレは必死にシェリーを諭す傍ら、何とか彼女の腕から逃れようとする。しかし、その努力も小さな少女の力に全く意味を成さなかった。
「薬、もう要らないよ?私もう治ったもん…ほら、パパと、一緒…」
シェリーはクレアに覆い被さり、小さな口をぱくりと開く。其処から、人の物では決してない長い舌が伸び、クレアの首筋を舐めまわす。あまりの事にクレアは小さく声を上げた。幾度もの死線を潜り抜けてきた彼女が、まるで小娘のように喉の奥から悲鳴を漏らしたのだ。
「シェリー!それはもうあなたのお父さんじゃないのっ!気を確り持って!!」「パパだよ・・・あんまり遊んでくれなかったけど、それでも私の大好きなパパ。ねぇ、クレア…私、クレアも大好き。だから……一緒に…クレア………だ・い・す・き…」
「シェリー!!」まるで聞く耳を持たないシェリーに初めて恐れを抱き、払い除けようとするも、小さな少女の自分の名を呼ぶ声が彼女の本気を削いでしまう。
「おかしいね・・・あんなに強かったクレアが、私を払い除けられない・・・」
シェリーはシーツを引き千切ってクレアの両腕を頭上で縛ってしまう。
そしてクレアのピッタリした服を引き千切り、決して大きいとは言えないが形の良い胸を露わにする。その拍子にぷるんと弾んだ柔らかな胸の先端を、シェリーの長い舌はちろちろと舐める。片手でその白い胸を掴みながら、シェリーは空いた手でショートパンツ越しにクレアの奥まった部分に触れた。
「ひゃっ…あっ…」
胸への愛撫そのままに、細い指先はクレアの秘所を擦りあげる。その刺激に、クレアはびくりと魚のように震えるばかりだった。
シェリーがクレアの眼前に人差し指を翳して見せた。
その先端の爪が、ジャキリという音を立てて十数センチ程に伸びた。息を呑むクレアを尻目に、シェリーはその爪でクレアのショートパンツをなぞり、ピッと切込みを入れた。下着まで鋭利に裂かれ、軽く押し広げると桜色の花弁が窺えた。
長い舌をその部分に這わせると、ぴちゃぴちゃと淫らな水音が響いた。そのまま舌を内側に滑り込ませると、クレアは高い声で鳴いた。
「やっ!やだっ…あぅんっ…シェ…シェリぃ………あっ!!」
内側を蠢く舌は、クレアに今だかつて無い快感を呼び起こした。経験は少ないわけではないが、それでも、そのどれをも凌ぐ快楽を突きつけられたのだ。
「クレア…可愛い………私も、もうこんなになっちゃった…」
シェリーは言いながら服を脱ぎ、その細く未成熟な肢体を露わにする。
抜けるような白い肌に、まだ膨らみかけの胸が眩しかった。薄桃色の先端は硬く尖り、それだけであればごく普通の少女のものだった。
「…っ!!?」
シェリーの脚の間には、長大でグロテスクな性器がそそり立っていた。
クレアは声にならない悲鳴を上げるもシェリーは全く気にせず、ぱっくりと開いたクレアのショートパンツにその凶器を押し当てた。
「クレア…クレア…私と、パパと、一つに…」
「いっ……イヤぁぁ―――――!!!!」
シェリーはクレアの秘所に、其れを一気に突き立てた。
容赦なく腰をスライドさせ、抜き差しを繰り返す。異形の者に犯される中、クレアは
「あっあっあっ…あんっだ、だめぇっ……しぇり、ぁ……嫌ぁっ!」
拒否の言葉を上げながらも、人間では決して与える事の出来ない快楽に瞳を潤ませ、ねだるように腰を振っていた。思考すら破壊する快感に、身も世もなく涙を零した。背は弓なりに反り、シェリーがその舌で胸の先端を弄ってやると、切なげに眉根を寄せる。
結合部からは淫らな水音が辺りに響き、腰の動きが加速するのつれ其れは大きくなっていった。
「あんっ…クレア………イイよ…っ」
突き入れられ、引き出される度にクレアの内壁は締め付けるよう収縮し、クレア自身も何度も絶頂を迎えた。
「ひぃっ…だ、ダメッ、イッちゃ、あぁぁっ……!!」
「あぁぅっ…ぁん、…っ……くれあぁ……くれあの中、気持ちイイよぉ……シェリーのおちんちん、きゅうって……あ、アッ!」
少女にとっても初めての快楽。綺麗な青い瞳を潤ませながら、乱暴なまでに激しく腰を振る。
そしてクレアが何度目かの絶頂を迎えた時、シェリーは深く深く結合したまま、動きを止めた。その苦悶するような表情を見て、クレアは何の事かすぐに察した。
「駄目っ…中に出しちゃ…やっ………アぁぁぁぁ――!!」
ドクン…ドクン……ドク、……
胎内で脈打つ音が、まるで鼓動のようだった。
信じられないほど大量の精を受け止め、クレアはガクガクと震える。もう意識はなかった。
ただ、それでもクレアの膣は収縮し、種を搾り取る。
快楽の余韻にシェリーは桜貝のような唇を薄く開いた。
「クレア………ひ・と・つ・に……」
END
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随分前に書いた作品に加筆修正。
某大手投稿小説サイトに出した作品でもあります。
かなり拙い…
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